Mac Bookの購入を考えている方、Mac Book Proがいいか、Mac Book Airがいいか必ずと言っていいほど悩みますよね。
様々なサイトでは色々お勧めが書いてあって調べれば調べる程分からなくなると思います。
実際に、どちらの方が優れているという事はなくて、実際の用途、つまりは仕事内容でどちらの方が向いているかは異なってきます。
そこで、医者をしてる私が、どちらのMacが仕事に向いているかを解説します。
ちなみに、私はMac使用歴10年以上ですが、写真の仕事に使うことが多く、医者としてのメインPCはWindowsでした(笑)。その理由はこの記事で解説しているので、よければこちらもご覧下さい↓
Proの方が優れている点
高いスペックにカスタマイズ可能
Mac Book AirはM3(M2)チップのみ選択可能なのに対し、ProはM3、M3pro、M3Maxチップが選択可能です。
M3pro、M3MaxチップはM3チップより高いCPU、GPU性能を誇るため、より重い作業を軽々こなすことが可能です。
端子が豊富
Mac Book airはUSB type C端子が2つのみなのに対し、Mac Book ProはUSB type C端子3つHDMI端子、SDカードスロットが搭載されています。
USB-C端子が3つあると、外部ディスプレイに繋いで、外付けSSDを繋いでもまだ端子が一つ余力がありますし、仕事に必須(医者では学会発表などで特に)なHDMI端子もハブを介さず繋げるのはとても魅力的です。
ファンがある
Mac Book airにファンがありませんが、Proにはファンがあります。
CPUに高い負荷をかけた際の発熱はPCの動作の安定性に大きく影響します。
ファンはCPUを冷却し負荷のかかる作業を安定して行うために効果的と言われています。
ディスプレイ・音がきれい
正直、Mac Book airでも十分すぎるほど綺麗ですが、
Mac Book air:(解像度)2,560 x 1,664ピクセル、224ppi (明るさ)500ニト
Mac Book pro:(解像度)3,024 x 1,964ピクセル、254ppi (明るさ)600ニト
とさらに上をゆく綺麗さです。
接続可能なディスプレイの数が多い
自分は仕事の際にたくさんディスプレイを使用します。
論文を書く際は、原稿(word)、参考文献(PDF)、翻訳ソフト、論文の投稿規程(ブラウザ)、統計ソフト・・・などたくさん同時に開きたい派です。
一回今作業しているアプリを閉じ、別のアプリで開き直す作業をすると集中力が途切れてしまうのです。
なので、ディスプレイを複数使用してできるだけアプリを開き直す回数を減らすようにしています。
mac book airもM3になり2台の外部ディスプレイに接続できるようになりました。しかし、それはmac book本体を閉じたクラムシェルモードの時であり、本体のモニターやキーボードは使えなくなります。
それと比べ、Mac Book ProではM3 proで外部2台+本体1画面、M3 Maxで外部3台+本体1画面
と豊富なディスプレイでマルチタスクが可能です。
Proという名前
これ、正直自分にとっては一番魅力的です(笑)
ガジェット好きの自分にとっては「pro」という言葉が大好きです。
そして、仕事用という点でもproという名前が付いていると、安心感というか、特別感というか、
とにかくかっこいいです。
Airの方が優れている点
薄くて軽い
airを選ぶ最大の理由ではないでしょうか。
airはとにかく薄いです。厚さが1.13cmしかありません。カバンに入れていても、薄いので全然場所をとりません。
重さは、1.24kgあり、正直windows PCと比較してそこまで軽い方ではありません。金属の強い筐体を使用しているので仕方ないと思います。
一方、Mac book Proは1.61 kgあります。これは持ち運びPCとしては重い方です。
ProとAirの違い、370gですが、毎日持ち運ぶ人にとっては大きな違いではないでしょうか。
値段が安い
これが理由でairを選ぶ人も多そうですね。
搭載するスペックにもよりますが、2024年4月現在
Mac Book Pro (M3) 248800円〜 に対し
Mac Book Air (M2) 148800円〜 購入可能です。
最低価格で差が10万円あるので、やはりAirの方が導入はしやすいでしょう。
私はPCは高いものを長く使うより、比較的安価なPCを頻回に乗り換えた方がいいと思っているので、その点ではProとAirで迷っているのであれば、Airにして短いスパンで乗り換えた方が快適なPCライフを送れると思います。
そのことについては、以下の記事でまとめているので、興味があれば見てください
カラーバリエーションが豊富
Mac Book Proは
M3モデルでシルバー、スペースグレイ
M3 pro、M3 Maxモデルでシルバー、スペースブラックの各2種類なのに対し、
(※Mac Book ProはCPUがM3、M3pro、M3 Maxから選択可能で、それによって選択できる色も変わります)
Mac Book Airは
シルバー、スペースグレイ、スターライト、ミッドナイト
の4種類から選択可能です。
Macのカラーリングはどれを選んでも万人受けし、高級感があり、かつMacっぽさが残っている素晴らしいカラーリングだと思います。
ただ、スペースブラックだけはMac Book Proしか選択できない、人気のカラーです。
Airにもミッドナイトという黒に近いカラーのラインナップがありますが、やや指紋が目立つという事を言っている人もいます。
Pro、Airの違いのまとめ
ここまでProとAirの違いを見て混乱したのではないでしょうか。
これらの違いを表にまとめてみました。
Pro | Air | |
CPU | M3、M3 Pro、M3 Maxから選択可能 | M3(M2)のみ |
端子 | USB type C端子3つ、HDMI端子、 SDカードスロット | USB type C端子2つ |
ファン | あり | なし |
ディスプレイ | (解像度)3,024 x 1,964ピクセル、254ppi (明るさ)600ニト | (解像度)2,560 x 1,664ピクセル、224ppi (明るさ)500ニト |
音 | ◎ | ⚪︎ |
外部モニター | M3 pro:外部2台+本体1画面 M3 Max:外部3台+本体1画面 | 外部1台+本体1画面 または 外部2台+本体0画面 |
重さ | 1.61 kg | 1.24 kg |
カラー | シルバー、スペースブラック | シルバー、スペースグレイ、スターライト、 ミッドナイト |
値段 | 248800円〜 | 148800円〜 |
それでもAirがおすすめの理由
ここまでの内容で、多くの点でAirよりProが優れていることが分かったと思います。
気持ちもだいぶProに傾いたのではないでしょうか?
しかし、私は多くの人にAirをおすすめしています。その理由をまとめます。
Proのスペック必要?
高スペックにカスタマイズできるのがProの魅力です。
ただ、そこまでのハイスペック必要ですか?
M1-M3のアップルシリコンは本当に優秀で、普通に使う分にはAirで十分です。
十分どころか、Airでもほとんどの人には使いきれないほどのハイスペックです。
私は、Mac Book Airで4K動画の編集もしますが、サクサク編集できます。
4K動画をバリバリ編集する人ってそれほど多くないと思うんですよね。
そんな作業でもサクサクこなせてしまうので、Proのスペックが必要な人って、本当に仕事として動画編集などを何時間もしている人だけだと思います。
Proの端子は多いけど
確かにProの端子が多いのは魅力的です。
しかし、ProにもUSB-TypeAは付いていません。
Type Cのものが増えているとはいえ、USBメモリなどまだType Bが必要なものも多いです。
私の大学病院では、学会などのために電子カルテ上の画像データ等を抜き出す際には、病院から貸し出された専用のUSBメモリを使用しなければなりません。当然Type Bです。
なので、ProでもUSBハブから完全に解放されるわけではありません。
また、逆に普段wordやpower pointなどで仕事したり、ブラウザを使用したりする分には、端子はほとんど使用することはないので、ProでもAirでもそれほど変わらないです。
Proにのみファンあるけど
Airにはファンはありませんが、アップルシリコンは発熱しにくく、発熱による動作の不安定を感じることは多くありません。
むしろ、ファンはPCでも故障の原因となりやすい部位なので、ファンレスは魅力の一つです。
私自身、Windows PCでファンに埃が詰まって故障してしまい、仕事が止まってしまった経験があり、
それ以降、ファンのついているPCは埃の多そうな場所で使うのをやめたり気を使うことが多かったので、
ファンレスの方が気軽にPCを使うことができてありがたいです。
Proのディスプレイは綺麗だけど
Airのディスプレイも十分綺麗です!
流石にProと横に並べて比較するとProの綺麗さが際立ちますが、AirでもWindows PCと比較するとトップレベルに綺麗です。
Proは多くの外部モニターに接続できるけど
私自身、Windowsではモニターたくさん繋げて仕事をしますが、Macではそれほど必要ないと感じています。理由は、
- 仮想デスクトップで簡単にアプリが切り替えられる
- magnetを使用して1画面で複数のアプリを簡単に表示できる
②でも快適な理由はMacのディスプレイが高精細なので、作業画面が小さくても文字がはっきり読めるからだと思います。
重さ、薄さは正義!
本当にこれにつきます。
普段から荷物が重い人は、「PCの370gの違いくらい気にならない!」って人もいると思います。
でも、毎日となると、結構な負担になります。
あと、この重さの違い、ちょっとした外出や旅行の時、PCを使うか分からない時にPCを持っていくかどうかのモチベーションに絶妙に大きく影響する違いです(笑)
ちょっとした外出の隙間時間にPCで仕事ができたり、旅行先の宿で動画が見られたり、必須ではないけどPCがあってよかった!って思うことは多いです。
どんなハイスペックPCを持っていても使わなければ意味がありません。
この機会損失に繋がらないために、軽い・薄いは正義です!
Airの方が買い替えやすい
これは何度もお伝えしている理由ですが、技術は年々進化します。どれだけハイスペックなPCを買っても数年後にはその時の安いPCに負けてしまうことなんてよくあります。
その点、お手頃なAirを買って、新しいのが欲しくなったら下取りに出して買い替える方が、高いPCを長く使おうとするよりも効率いいと信じています。
Proって名前かっこいいけど
確かに「Pro」って響き、仕事をする上で魅力的です。
「Pro」を使っている自分、かっこいいってなります。
けど、下の写真を見てください
これ、どっちがProかAirかわかりますか?
Macを使っている人でも、並べて比較しないとなかなか分かりません。
そのくらい、これらはよく似ています。(ちなみに私のAirです)
Mac使ってんだね!って言われることはあってもMac Book Proを使ってるんだね!って言われることはほとんどないと思います(笑)
むしろ薄いMac Book Airを使っている方がスマートな印象を持たれることの方が多いと思います!
まとめ
今回は仕事用PCとしてProとAirどちらがおすすめかについて書きました。
ほとんどの人にはAirがおすすめです。
自分にはProのスペックが必要かもしれない・・・と思っている人は、一度Airを買ってAirでストレスなく作業できるか試してみてはいかがでしょうか。
実際Air使ってみて、Proが必要なら下取りに出して買い換えればいいと思います。
Proを買って、「自分の作業はAirで十分だった」と気づけることはありませんが、
Airを買って「自分の作業にはProが必要なんだ」ということは気が付くことができます。
自分に必要なスペックがわからずに無駄にハイスペックなPCを買ってしまうと、今後もずっと高価なハイスペックPCを買い続けることになります。
今のMacは本当に優秀です。ほとんどの人に「Airで十分だった」と思ってもらえると思います。
PC選びの参考にしてもらえたら嬉しいです。
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