【医師が解説】ハンドソープは泡、液体どっちがおすすめ!??

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みなさんはハンドソープは泡、液体タイプのどちらを使っていますか?

最近、市販のハンドソープは泡で出るタイプが非常に多いですが、「泡で出るタイプと液体で出るタイプ、どっちがいいんだろう」と考えたことはありませんか?

また、病院ではどっちのタイプが使われているんだろう?という点も気になりませんか?

結論からお伝えしますと、どちらのタイプが優れていると結論づけることは出来ません!
病院ではどちらのタイプも採用されています!

今回はそれらの点について詳しく解説します。

病院で使用しているおすすめのハンドソープはこちらで紹介しているので、こちらも参考にしていただけたら嬉しいです。

ハンドソープの泡タイプ、液体タイプって?

ハンドソープにはノズルから泡で出てくるタイプと、液体で出てくるタイプがあります(そのまま)。

基本的に両者とも成分は変わりません。違いは、成分の濃度ノズルの形状です。

泡タイプは液体タイプより成分の濃度が薄くなっていて、ノズルに付けられた細かい編み目を通過することで石鹸と空気が混ざり合い泡になって出てくるのです。

「泡タイプがいいか液体タイプが良いか」海外の研究

アメリカで以下の研究が行われ2017年に論文が出ていました

Dixon N, Morgan M, Equils O. Foam soap is not as effective as liquid soap in eliminating hand microbial flora. Am J Infect Control 2017;45:813–4.

方法:この研究では10人の被験者に5人ずつ液体タイプと泡タイプで手を6秒間洗ってもらい、その後それぞれ手に付いている菌の数を数えています。

結果:泡タイプのハンドソープは液体タイプのハンドソープより菌の数が多く、泡タイプは液体タイプに及ばないという結果でした。

考察:泡タイプは液体タイプより洗浄成分が薄いので液体タイプに洗浄力が敵わなかったのではないか

こんな感じの内容でした。

ただ、この結果は以下問題点が指摘され結果をそのまま鵜呑みにするべきではないかもしれません

  1. たった10人の被験者による結果であること
  2. 手洗い時間が6秒と短く、手洗い以外の影響を受けている可能性が高い
  3. 一回のそれぞれのタイプで使う石鹸の量が定量化されていない
  4. 他の添加物による影響が考慮されていないこと

この論文には上記の様な問題点がコメントされていました。

このような問題点の多い論文ですが、実際調べた限り泡タイプがいいか液体タイプが良いかについて行った研究はこれ以外ないのも事実です。

泡タイプのメリット

泡タイプを使用するメリットは以下の報告があります

  1. 手洗いが短く簡単になるため、手洗いの回数が増える
  2. 少ない水ですすぐ事が出来るので時間の節約になり、手にも優しい、さらに経済的

紹介した論文では洗浄力に劣るとされていた泡タイプですが、このようなメリットも知られています。

病院ではどちらのタイプが使われているのか

最初にお伝えしたように、病院ではどちらのタイプも採用されています。

自分が医者になった頃は全て液体タイプでしたが、ここ数年で徐々に泡タイプが増えてきていて、自分の体感としては今は泡タイプの方が多い様な印象です。

まとめ

ハンドソープは泡、液体どっちがおすすめかをお伝えしました。

結論としては

液体タイプの方が洗浄力に優れている可能性がある(はっきりしないけど)

泡タイプには液体タイプにはないメリットがある

です。

今回の内容を考慮して、ご自身の環境ではどちらが適しているか考えていただければ幸いです。

参考になれば嬉しいです。

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