【医師はノートパソコンとデスクトップどっち?】メリット・デメリットを本音で比較

アイテム紹介

パソコンを選ぶとき、多くの比較サイトやレビュー記事では
「ノートパソコンがおすすめ」
と書かれていることがほとんどです。

でも、ふとこんな疑問を持ったことはありませんか。

「デスクトップパソコンって、実際どうなんだろう?」

実際、日本で販売されているパソコンの7〜8割はノートパソコンです。
そのため、情報の多くは自然とノートパソコン中心になり、このブログでも比較の分かりやすさを優先して、基本的にはノートパソコンを中心に紹介してきました。

ちなみに、2025年秋冬におすすめのノートパソコンについては、以前こちらの記事で詳しくまとめています。

ただし──
売れている=最適とは限りません。

本当にノートパソコンは、
医師の仕事の相棒としてベストな選択なのでしょうか?

この記事では、

  • 医師が仕事でデスクトップパソコンを使う場合のメリット・デメリット
  • どんな医師にデスクトップが向いているのか
  • 逆に、どんな人には不要なのか

このあたりを、現役医師であり、パソコン・ガジェット好きの僕の視点から、分かりやすく解説していきます。

僕自身、これまで同僚や先輩医師から
「どのパソコンを選べばいい?」
という相談を数えきれないほど受けてきました。

その経験をもとに、このブログでは
医師向けパソコンの選び方
仕事効率を上げるデバイス選びについても、継続的に発信しています。
興味があれば、ぜひ他の記事ものぞいてみてください。

そして、最初に結論だけお伝えします。

医師の「仕事用途」に限って言えば、
デスクトップパソコンは不要な人の方が圧倒的に多い。

なぜそう言い切れるのか。
その理由を、これから順番に説明していきます。

それでは、いきましょう。

医師ではデスクトップパソコンが不要な人が多い理由

おそらくこの記事を読んでいる方は、
「デスクトップパソコンを買おうかどうか」
真剣に検討している最中だと思います。

そんな中で、いきなり購入意欲を下げるような話から始まってしまい、正直申し訳ありません。
ただ、僕がこれまで多くの医師の相談に乗ってきた結論として、
「医師の多くはデスクトップパソコンを持たなくても困らない」
というのが率直な実感です。

その理由を、順番に説明していきます。


① 医師にはノートパソコンが必須だから

医師がパソコンを使う場所を思い浮かべてみてください。

  • 医局
  • 自宅
  • 病棟
  • 学会会場
  • 外勤先

人によって比重は違いますが、
パソコンを使う場所は1か所ではありません。

この時点で、
持ち運べるノートパソコンは必須のツール
だと言えます。

たまに
「持ち運びはiPadで十分」
という、いわゆるiPad信者の先生もいますが、僕はこれは全くおすすめしません。

理由はシンプルで、

  • PowerPointでの学会発表スライド作成
  • Wordを使った論文執筆・修正

これらは、やはり
パソコンでの作業が前提
になるからです。

つまり、仮にデスクトップパソコンをメインにするとしても、
結局ノートパソコンは別に必要になる
ということになります。

そうなると、

  • ノート+デスクトップの2台持ち
  • 作業環境が分散する
  • コストも管理も増える

という状況になりがちです。

であれば最初から、
性能の良いノートパソコン1台に集約する方が、
コストパフォーマンス的にも、作業効率的にも最もシンプル

だと、僕は考えています。


② 医師の作業で、デスクトップが必要なほど重い処理は少ない

医師が自分のパソコンで行う作業の多くは、

  • 論文作成(Word)
  • 学会発表作成(PowerPoint)

この2つが中心ではないでしょうか。

「重い作業」と聞いて思い浮かぶのは、
外科医であれば手術動画の編集くらいだと思います。

ただ、正直なところ、

今のノートパソコンはかなり高性能です。

比較的価格を抑えたモデルであっても、

  • フルHD程度の手術動画編集
  • 簡単なカットやテロップ入れ

この程度であれば、
ストレスなくサクサク動くケースがほとんどです。

そのため、

医師の仕事において、
デスクトップパソコンの性能が必須になる場面は意外と少ない

これが、僕の実感です。


こうした理由から、
医師の多くにとっては、デスクトップパソコンは「必須」ではない
という結論になります。

もちろん、例外的にデスクトップが向いている人もいます。
その話については、これからの章で詳しく解説していきます。

デスクトップパソコンのメリット

ここからは、ノートパソコンと比較した場合の、
医師の仕事用ツールとしてデスクトップパソコンを使うメリットについて整理していきます。

なお、

・大きな画面で作業できる
・好きなマウスやキーボードを使える

といった点は、外部ディスプレイやマウスを使用すればノートパソコンでも簡単に実現できるため、
今回はあえてメリットとして挙げていません。

同スペックであれば価格が安い

これは、デスクトップパソコンの最大のメリットのひとつです。

ノートパソコンは、

・限られたスペースに部品を詰め込み
・できるだけ軽く
・バッテリーを搭載し
・省電力で高性能を出す

という、かなり無理のある設計が求められます。

そのため、高度な技術とコストが必要になり、
同じCPUやメモリ構成であっても、ノートパソコンの方が価格は高くなりがちです。

一方、デスクトップパソコンは、

・サイズの制約が少ない
・バッテリーが不要
・冷却設計に余裕がある

ため、同スペックであれば価格を抑えやすい、という明確な強みがあります。

同スペックであれば動作が速い

価格だけでなく、動作速度の面でもデスクトップパソコンは有利です。

ノートパソコンは、
バッテリー消費を抑えるために省電力で動作するよう設計されています。
その結果、負荷がかかると性能を抑える制御が入りやすくなります。

一方、デスクトップパソコンは基本的に常時コンセント接続で使用するため、
電力供給が安定しており、スペックを十分に発揮することができます。

さらに、ノートパソコンは内部スペースが狭く発熱しやすいのに対し、
デスクトップパソコンは内部に余裕があり、冷却性能に優れていることが多いです。

パソコンは発熱すると性能が落ちるため、
長時間安定して使えるという点でも、デスクトップパソコンは優れています。

修理がしやすい

デスクトップパソコンは、修理のしやすさも大きなメリットです。

ノートパソコンは、

・狭いスペースに部品が密集している
・機種専用パーツが使われていることが多い

ため、修理の難易度が高く、
部品が手に入らず修理不能になるケースもあります。

また、ディスプレイやキーボードが壊れた場合、
本体ごと修理に出す必要があり、その間パソコンが使えなくなってしまいます。

デスクトップパソコンであれば、

・モニター
・キーボード
・マウス

を個別に交換できるため、
修理中でも作業環境を維持しやすいというメリットがあります。

拡張性・カスタマイズ性に優れる

デスクトップパソコンは、市販の汎用パーツが使われていることが多く、

・メモリの増設
・ストレージの追加
・グラフィックボードの交換

など、後から拡張やカスタマイズができる場合があります。

一方、ノートパソコンは、
メーカーが公式に用意している範囲以外のカスタマイズは、ほぼ不可能だと考えた方がいいでしょう。

用途や必要性能が変わっても対応できる点は、
デスクトップパソコンならではの魅力です。

デスクトップパソコンのデメリット

次に、デスクトップパソコンを使用する際のデメリットについてお伝えします。

持ち運びができない

これは最大のデメリットです。

医師という職業は、

・医局
・病棟
・自宅
・学会会場
・外勤先

など、さまざまな場所でパソコンを使う機会があります。

どこでも同じ環境で作業できるという点はノートパソコンの大きな強みであり、
それができないことは、デスクトップパソコン最大の弱点と言えます。

多少のパソコン知識が必要

デスクトップパソコンは、

・本体
・モニター
・キーボード
・マウス

が分かれているため、これらを自分で接続する必要があります。

難しい作業ではありませんが、
パソコンが苦手な人にとっては、ややハードルに感じるかもしれません。

なお、モニター一体型のデスクトップパソコンもありますが、
これは拡張性や修理のしやすさといったメリットを一部失ってしまうため、
僕は基本的におすすめしていません。

場所をとる

デスクトップパソコンは、

・本体
・モニター

を設置するため、それなりにスペースが必要です。

また存在感も強く、
部屋のインテリアに合わず浮いてしまう可能性もあります。

作業環境をしっかり確保できるかどうかも、
デスクトップパソコンを選ぶ上で重要なポイントになります。

デスクトップパソコンがおすすめな人

ここまで、
医師にとってデスクトップパソコンは必須ではないケースが多い、という話をしてきました。

ただし、もちろん
デスクトップパソコンの方が向いている人
も一定数存在します。

ここでは、僕が実際に見てきた中で
「このタイプならデスクトップでもアリだな」
と思う人の特徴を紹介します。

高負荷の作業をする人

医師の仕事において、
デスクトップパソコンが必要になるほどの高負荷作業は、正直それほど多くありません。

一般的な、

・論文作成
・PowerPointでの発表資料作成
・通常レベルの動画編集

であれば、
現在のノートパソコンでも十分対応可能です。

ただし、

・4K動画を複数同時に扱う編集
・高度なエフェクトを多用した動画編集
・3D処理
・仕事以外でもパソコンゲームを本格的にする

こういった用途がある人は、
ノートパソコンでは性能や発熱の面で不満が出る可能性があります。

このレベルの負荷を日常的にかけるのであれば、
デスクトップパソコンを選ぶ理由は十分にあります。

特定の場所以外では作業しないと決めている人

例えば、

・仕事は家に持ち帰らない
・自宅の書斎だけが仕事場
・オンとオフを物理的に完全に分けたい

といった、かなり強い意志や信念、宗教を持っている人です。

そういった考えを徹底するために、
あえて持ち運べないデスクトップパソコンを使う、
という選択をする人もいます。

ただし、現実的には、

・急な修正
・学会直前の微調整
・外出先での確認

などを考えると、
このタイプの人であっても、残念ながらノートパソコンは別に必要になるケースがほとんどです。

そのため、
人数としてはそこまで多くはない、
というのが正直な印象です。

デスクトップパソコンの方がテンションが上がる人

実は、これが一番多い理由かもしれません。
自分がデスクトップPCをメインPCとしようか悩んだ理由もこれです。

だって、かっこいいんだもん。

性能的にはそこまで必要なくても、
高性能なパーツを積んだデスクトップパソコンを使っていること自体が、
モチベーションにつながる人です。

自分が満足できる環境で仕事をすることで、

・やる気が出る
・作業効率が上がる
・気分良く仕事ができる

のであれば、それは立派な理由だと僕は思います。

合理性だけで見れば不要でも、
気持ちよく仕事ができる環境を作ることは、とても大切です。

そういう意味で、

「デスクトップパソコンを使うと気分が上がる」

このタイプの人は、
無理にノートパソコンにこだわらず、デスクトップを選んでもいいと思います。

僕のおすすめ

ここまで、
医師にとってデスクトップパソコンが必要かどうか、という話をしてきました。

そのうえで、
じゃあ実際に何を選ぶのが一番いいのか
という点について、僕自身の結論をお伝えします。

結論から言うと、
ほとんどの医師にとっては
ノートパソコンを軸にした環境構築がベストです。

ノートパソコン+サブモニター+周辺機器

基本はこれで十分、というより
これが一番完成度の高い構成だと思っています。

実際、僕自身もこのスタイルで作業しています。

自宅には、画像編集などの重い作業用としてデスクトップパソコンもありますが、
医師としての仕事は、基本すべてノートパソコンで完結しています。

・論文作成
・学会発表スライド作成
・手術動画の編集

これらも、ノートパソコンで十分対応できています。

自宅では、

・サブモニター
・外付けキーボード
・外付けマウス

を接続して、
見た目も使い勝手も、ほぼデスクトップと同じ環境で作業しています。

それでいて、病院、自宅、外勤先

どこに行っても、
全く同じ作業環境をそのまま持ち運べる

これは本当に強いです。

作業効率、柔軟性、トラブル耐性、
すべてのバランスが非常に良く、
多くの医師にとって最適解だと思います。

ノートパソコン+デスクトップパソコン+クラウドストレージ

どうしてもデスクトップパソコンが必要な人は、
この構成になります。

その場合に重要なのが、
データ管理をどうするかです。

ノートパソコンとデスクトップパソコンの間で、USBメモリや外付けHDDを使って毎回データを移動するのは、正直かなり面倒ですし、ミスの元にもなります。

そこでおすすめなのが、
クラウドストレージの活用です。

論文データ、発表スライド、動画ファイルなどをクラウド上に置いておけば、

自宅のデスクトップ、外出先のノートパソコン

どちらからでも、
常に同じ最新版のデータにアクセスできます。

この構成であれば、

・性能が必要な作業はデスクトップ
・場所を選ばない作業はノートパソコン

と、役割分担が明確になり、
ストレスなく運用できます。


最終的に大事なのは、

・どこで
・どんな作業を
・どれくらいの頻度でするのか

を自分なりに整理することです。

そのうえで、
ノートパソコンを軸に考える。

これが、
医師のパソコン選びで失敗しない一番の近道だと、僕は思っています。

お勧めしないデスクトップパソコン

ここまでデスクトップパソコンのメリット・デメリットを整理してきましたが、
その上で、僕が個人的に
これはあまりおすすめしない
と考えているデスクトップパソコンのタイプがあります。

結論から言うと、
次の2つのタイプは、医師の仕事用としては避けた方がいいと思っています。

1. モニター一体型のデスクトップパソコン

一見すると、

・省スペース
・配線が少ない
・デスクがすっきりする

といったメリットがあり、魅力的に見えるかもしれません。

また、電源が安定しているという点では、ノートパソコンより有利なのは確かです。

ただし、それ以外の
デスクトップパソコンならではのメリットが、ほとんど享受できません。

モニター一体型のデスクトップは、

・内部スペースが非常に限られている
・部品がぎっしり詰め込まれている

ため、熱がこもりやすく、
性能を長時間安定して発揮しにくい構造になっています。

さらに、

・省電力化のために独自規格の部品が使われている
・一般的な市販パーツが使えない

といったケースも多く、
修理やパーツ交換の自由度はかなり低いです。

極めつけは、
モニターが故障した場合でも、
パソコン本体ごと修理に出さなければならないという点です。

これでは、

・修理のしやすさ
・拡張性
・トラブル時のリスク分散

といった、
デスクトップパソコン本来の強みをほぼ失ってしまいます。

そのため僕は、
モニター一体型は
ノートパソコンとデスクトップパソコンの悪いところ取り
になりやすいと考えており、基本的におすすめしていません。

2. ミニPC

ミニPCも、考え方はモニター一体型とほぼ同じです。

本体が非常にコンパクトというメリットはありますが、
その代償として、

・内部スペースが極端に狭い
・放熱性能が低い

という弱点を抱えています。

結果として、

・高負荷時に性能が落ちやすい
・長時間の安定動作が難しい

といった問題が出やすくなります。

また、ノートパソコンほどではないものの、

・修理しにくい
・パーツ交換が制限される

といった点もデメリットです。

省スペースを最優先するなら選択肢にはなりますが、
医師の仕事用として考えると、
あえてミニPCを選ぶ理由はあまりないというのが僕の正直な意見です。

まとめ

ここまで読んでいただき、デスクトップパソコンの購入を考えている方にとって、少しでも参考になっていれば嬉しいです。

医師の仕事という観点で見ると、ノートパソコンを中心とした環境が合理的なケースが多いのは事実です。ただ、最終的に僕が一番大事だと思っているのは、スペックや理屈よりも、使っていて気分が上がるかどうか、作業したいという気持ちが自然と湧いてくるかどうかです。

パソコン選びで迷ったときは、次の点を一度考えてみると整理しやすくなります。

・どんな環境だと自分は一番集中できるか
・作業へのモチベーションが上がるのはどのスタイルか

もしデスクトップパソコンを使うことで作業意欲が上がるのであれば、それは十分に選ぶ理由になります。逆に、実際に使ってみて「合わないな」と感じた場合でも、今は売却して買い直すという選択肢も現実的です。

迷っているのであれば、理屈だけで結論を出すのではなく、一度試してみるのも悪くありません。この記事が、あなた自身の働き方に合ったパソコン選びや、より快適な作業環境を考えるきっかけになれば幸いです。

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