学会発表や論文作成、日々の診療業務でも欠かせない“仕事用パソコン”。気付けば 6〜7年前に購入した同じPCをずっと使い続けている という方も多いのではないでしょうか。最近「動作が重い」「立ち上がりに時間がかかる」と感じるなら、そろそろ買い替えのタイミングです。
とはいえ、忙しい医師にとって 「どのパソコンを選べばいいのか調べる時間がない」 というのが正直なところだと思います。しかも、ここ数年でノートPCは劇的に進化しました。AI対応が進み、バッテリーは超寿命化し、USB-Cポートが標準化。6〜7年前のモデルを使っている方なら、その進化に驚くはずです。
そこでこの記事では、忙しい医師でも迷わず選べるよう、2025年秋冬版・僕が本気でおすすめする「医者の仕事用ノートPC」6選 を厳選して紹介します。診療・研究・プレゼン作成にフル活用できる実力派だけを選びました。
医師におすすめなノートPCとは?
医者におすすめなノートPCの、重要とすべき点を順に並べると
- 軽い
- サクサク
- 安い
- きれい(ディスプレイが)
- 端子が多い
かなって思っています。
僕らは作業を病院でもするし、家でもするし、外勤先でもするし、学会先でもするし、結構持ち運ぶので軽さは重要ですよね?
あと、僕らの論文とか、学会発表とかって意外とひとつひとつは重い作業はないものの、同時に色んなアプリを開いたりすることが多いので、ある程度のサクサク具合(CPUやメモリ)は必要です。
だからといって、ゴリゴリに4K動画の編集を毎日するわけではないし、高いPCを長く使うより、安いPCを2-3年に1回乗り換えるほうが快適なことが多いので、安さも重要です。
ディスプレイがきれいだと当直中などのYoutubeやNetflix鑑賞などでの満足度が上がるのでディスプレイのきれいさも結構重要ですし、
端子が多いと、細々としたUSBハブを持ち歩かなくてすみます。
医師におすすめなPCの選び方は以下の記事で以前紹介したので参考にしてください
【医師が解説】2025年版、医師におすすめなノートパソコンの選び方
日本メーカーのノートPC3選
早速2025年の秋冬におすすめなPCを紹介していきます。
まずは日本のメーカーです。
日本人たるもの、日本のメーカーには信頼がおけるし、できれば日本のメーカーから選びたい気持ちはありますよね?
僕もです。
そんな日本のメーカーから3つ紹介します。
FMV Zero / Note U (UWU4-K3)

自分も使っていたFMVのノートPCを最初に紹介します!FMVのパソコン作りには日本のこだわりと技術が詰まっていながら、価格とのバランスがいいのが特徴でおすすめです。
そしてとにかく軽さへのこだわりがすごいです!
一方で、日本のPC全般に言えることですが、「最先端っ!」って感じとか、面白みには少し欠けるところはあります。
あと、ちょっと軽すぎてチープに感じちゃう人もいるかもです。
でも全体的に完成度は超高くて、それでいて価格も抑えめで、バランスはめちゃいいです!
メーカー
富士通(FMV)
値段
290,000円程度(Core Ultra 7 / 32GB / 1TB構成)
スペック
- OS:Windows 11 Home
- CPU:Intel Core Ultra 7 255H(16コア / 16スレッド)
- GPU:Intel Arc Graphics(内蔵)
- メモリ:32GB
- ストレージ:約1TB SSD
- ディスプレイ:14.0型 WUXGA(1920×1200 / 16:10)
- 重さ:約888g
- バッテリー駆動時間(JEITA 3.0)
- 動画再生:約11.5時間
- アイドル:約30.0時間
- 端子類
- HDMI ×1
- USB Type-C ×2
- USB Type-A ×2
- 有線LAN(RJ-45)
- Wi-Fi 6E / Bluetooth
カラーバリエーション
- ピクトブラック
- ムーンホワイト
発売日
2024〜2025年のCore Ultra世代モデル
特徴
- 約888gの超軽量14型ノート
- 16:10で縦に広いWUXGAディスプレイ
- HDMI / 有線LAN / USB-A×2を備え、軽量機では珍しい拡張性
- バッテリーはアイドル時30時間と非常に長い
- 「超軽量 × 高性能 × 端子充実」を全部取りたい人向けの優等生
富士通のPCは公式ストアからがおすすめです↓

VAIO S13(VJS1368)

信頼のVAIOを2番目に持ってきました。日本でPCといえばVAIOという時代もありましたが、最近は少しその存在感が薄れていました。
このS13はディスプレイが16:10になり使いやすさが向上しました。
強いて弱点を言えば、これといった特徴がないことですかね。
また、Copilot Plus PCに非対応なので、そこにこだわりのある人には残念かもしれませんが、
豊富な端子類や長寿命のバッテリーを備えており使い勝手は申し分ありません。
価格は少し安めである点がありがたい。
メーカー
VAIO株式会社
値段
270,000円程度
スペック
- OS:Windows 11 Home
- CPU:Intel Core 7 150U
- GPU:Intel内蔵(Arc世代相当)
- メモリ:32GB
- ストレージ:1TB SSD
- ディスプレイ:13.3型 WUXGA(1920×1200 / 16:10)アンチグレア
- 重さ:約1.019〜1.056kg
- バッテリー駆動時間(JEITA 3.0)
- 動画:約8.0時間
- アイドル:約21.0時間
- 端子類
- LAN(RJ-45)
- USB Type-A ×2
- USB Type-C(USB PD / DisplayPort 1.4)×2
- HDMI ×1
- ヘッドセット端子
- 生体認証
- 顔認証
- 指紋認証
- TPMチップ搭載
カラーバリエーション
- ブラック
- ブロンズ
発売日
2025年3月
特徴
- 16:10ディスプレイで作業性向上
- 開くとキーボードが持ち上がるリフトアップ構造
- 天板マグネシウム+パームレストアルミの高質感
- ダブル生体認証搭載
- Copilot Plus PCではない点は注意
- ビジネス用としてデザインと機能がバランス良い
Let’s note FC (プレミアムエディション)

最初に言います。自分は買いません(笑)
でも、少し前は「できる医者はレッツノートを使っている」っていうイメージがあったので、載せないわけにはいきません。
14インチで1kg程度と軽量で、豊富な端子類、長寿命のバッテリーや、バッテリー交換も自分で可能であり、仕事用PCとしてのスペックはさすがです。
・・・でも高すぎです(涙)。お金や研究費があり余っている人はどうぞ(笑)
メーカー
パナソニック
値段
400,000円程度 (上位モデル)
スペック
- OS:Windows 11 Pro
- CPU:Intel Core Ultra 7 255H
- GPU:Intel Arc Graphics
- メモリ:32GB LPDDR5X
- ストレージ:1TB SSD
- ディスプレイ:14.0型 WUXGA(1920×1200 / 16:10)アンチグレア
- 重さ:約1.039kg
- バッテリー駆動時間(JEITA 3.0)
- 動画:約11.5時間
- アイドル:約26.1時間
- 端子類
- USB Type-C(Thunderbolt 4)×2
- USB Type-A ×2
- HDMI(4K 144Hz対応)
- LAN(RJ-45)
- ヘッドセット端子
- 生体認証
- 顔認証(FHDカメラ / プライバシーシャッター)
- 指紋センサー(電源ボタン一体型)
- セキュリティ
- Secured-core PC対応
- TPM2.0
カラーバリエーション
- ジェットブラック
- カームグレイ
発売日
2024〜2025年モデル(FC6シリーズ)
特徴
- 法人・医療現場でも人気の「最強のタフモバイル」
- Core Ultra 255H+32GBで非常に高性能
- 端子類が圧倒的に豊富(LAN、HDMI144Hz、TB4×2等)
- Copilotキー搭載
- 高い耐久性+充実サポート(4年保証+特別保証)
- 価格は高いが“壊れにくさ含めて買う”プロ向け機種
海外メーカーのノートPC3選
日本のメーカーはどうでしたか?
クオリティは間違いなさそうだけど、いまいち決め手に欠けるというか、面白みがないよなー
と感じた方もいらっしゃいますか?
僕もです。
そんなあなたに海外メーカーのおすすめ3つを紹介します。
HP OmniBook 7 Aero 13-bg (パフォーマンスプラスモデル)

HPです。ヒューレット・パッカードです。
3回に1回くらいはヒューレット・カッパードと言ってしまうことで有名なHPです。
HPはだいたいいつもセールをやっています!逆にセールじゃないときに買うことが難しいくらい!
だから、かなりお得に購入できることが多いメーカーです。
そこで今あるラインナップの中ではこのPCをおすすめしようと思います。
メーカー
日本HP
値段
139,800円くらい(キャンペーン価格)
スペック
- OS:Windows 11 Home
- CPU:AMD Ryzen AI 7 350(8コア / 16スレッド)
- GPU:AMD Radeon 860
- NPU:50 TOPS(Copilot+ PC準拠級)
- メモリ:32GB
- ストレージ:1TB SSD
- ディスプレイ:13.3型 WUXGA(1920×1200)非光沢IPS
- 重さ:約1.00kg
- バッテリー:最大約15時間30分
- 端子類
- HDMI 2.1 ×1
- USB Type-C(USB PD / DP2.1)×2
- USB Type-A 10Gbps ×1
- USB Type-A 5Gbps ×1
- ヘッドフォン/マイク
- 無線:Wi-Fi 6E / Bluetooth 5.3
カラーバリエーション
- グレイシャーシルバー
- セラミックホワイト
発売日
2024後半〜2025のAI PC世代
特徴
- 32GB・1TBで139,800円という圧倒的コスパ
- AI性能が非常に強い(NPU 50 TOPS)
- Type-C×2+Type-A×2+HDMIで拡張性良好
- SDカードスロットなし
- Intelでない点に抵抗がなければ最強の価格性能比
ASUS Zenbook SORA UX3407(Copilot+ PC)

個人的に海外メーカーであればASUSは結構おすすめです。価格と性能のバランスがよくって、かっこいいです!
手に取ってもらうとわかるんですが、質感もめっちゃいいです。
あと、モニターのクオリティが高いので、PCとしての満足度は凄く高いと思います。
MacBookが好きな人は絶対好きだと思います。
メーカー
ASUS
値段
179,800円
スペック
- OS:Windows 11 Home
- CPU:Snapdragon X Elite X1E-78-100
- GPU:Snapdragon内蔵GPU
- NPU:Copilot Plus対応クラス
- メモリ:32GB
- ストレージ:1TB SSD
- ディスプレイ:14.0型 OLED(2.8K / 2880×1800 / 16:10)
- 重さ:約900g台(公式値:約980g / 下位構成は899g)
- 端子類
- USB4(Type-C)×2
- USB Type-A ×1
- HDMI ×1
- マイク/ヘッドフォン端子
- 無線:Wi-Fi 7 / Bluetooth
カラーバリエーション
- サブリスキーベージュ
- アイスランドグレー
発売日
2025年2月5日
特徴
- 最新Snapdragon X搭載のCopilot Plus PC
- 2.8K OLEDの美しいディスプレイ
- 独自素材「セラルミナム」で軽量・高耐久
- タッチパッド外周で音量/明るさ調整できる独自UI
- Snapdragon Windowsは一部アプリ互換性に注意
- デザイン性・軽量性・AI性能すべて強い高コスパ機
ThinkPad X1 Carbon Gen 13 Aura Edition

以前は、学会場とかでよく使われてたのって東芝とか日本メーカーが多かった気がしますけど、最近レノボが増えている気がします(僕調べ)
ちょっと値段は高いですが、スペックは間違いないです。
そして、この漆黒のデザインのレノボのノートPCは最近のできる医師の象徴みたいなイメージになりつつある気がします(僕調べ)
メーカー
Lenovo(レノボ)
値段
289,080円前後(構成による)
スペック
- OS:Windows 11 Home
- CPU:Intel Core Ultra 7 258V
- GPU:Intel Arc 140V
- メモリ:32GB LPDDR5X
- ストレージ:1TB SSD(Gen5)
- ディスプレイ:14.0型 2.8K OLED(2880×1800 / HDR500 / 120Hz / DCI-P3 100%)
- 重さ:986g前後(実測968g)
- 無線:Wi-Fi 7 / Bluetooth
- カメラ:1080p FHD + IR(プライバシーシャッター)
- バッテリー(JEITA 3.0)
- 動画:約16.6時間
- アイドル:約29.9時間
- 端子類
- USB4(Thunderbolt 4)×2
- USB 3.2 Gen1(Powered)×1
- USB 3.2 Gen1 ×1
- HDMI ×1
- セキュリティスロット
- イヤホンジャック
カラーバリエーション
- ブラック(ピーチスキン調)
発売日
2024〜2025現行世代
特徴
1kg未満の軽量カーボン筐体
高性能Arc 140V GPUで軽い3Dまで対応
2.8K OLED・120Hz・広色域の最高クラスディスプレイ
ThinkPad伝統のキーボード+TrackPoint
Copilot Plus PC対応
まとめ
この記事では、僕がおすすめする 医師の仕事用ノートPC 6選(2025年版) を紹介しました。これまでDELLや東芝やサーフェス(Microsoft)などを勧めてきたこともありますが、今回は 価格と性能のバランスが最も優れた“本当に使いやすい6機種” に絞って紹介しています。
また、「動画編集などの重い作業はしないから、もう少しスペックを落として価格を抑えたい」という方も安心してください。今回紹介したPCはどれも 構成(スペック)を柔軟に選べるラインナップ になっているため、ご自身の働き方にあわせて最適なモデルを選べます。
あなたの毎日の診療・研究・学会発表が、よりスムーズでストレスフリーなものになりますように。この記事がパソコン選びの参考になれば嬉しいです。



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