勤務医にとって、パソコンは「論文作成」「学会発表」「調べ物」など、日々の業務に欠かせない道具です。
多くの医師がWindowsを使っていると思いますし、僕自身も長年「医者の仕事用PCはWindowsが最適」という考え方でした。今でもその基本的な考えは変わっていません。この理由については以前の記事で詳しく解説しているので興味のある方はぜひご覧ください。
過去記事【仕事用PC】医者はMacかWindowsか

ただ、僕はプライベートでは昔からMacを愛用してきました。写真やデザインの仕事をしていた時期もあり、Macの操作性やデザインの良さには強い愛着があります。そのため長い間、
- 仕事用:Windows
- プライベート:Mac
という2台体制で運用してきました。
しかし約1年半前、思い切って 医者としての仕事用PCもMacに一本化 しました。
その理由は過去記事に書いていますが、今回は 「Macを仕事用PCにして1年半使った今、何を感じているか」 を正直にレビューします。
勤務医がMacを使うメリット・デメリットを、リアルにまとめました。
Macにしてよかった点
① 「機種固有のトラブル」が激減した
Windowsを使っていた頃は、頻繁にPCトラブルが起き、作業が中断されることが多々ありました。
特に厄介だったのが、
- それが“Windows OSの問題”なのか
- “そのPC固有の問題”なのか
が分からず、解決策を検索しても同じ症状の事例が見つからないこと。
学会発表の直前にトラブルが出たときは、本気でパソコンを投げたくなるほどでした。
一方、Macは AppleがハードとOSを一貫して作っているため、トラブルの種類が圧倒的に少ない。
万が一不具合があっても、同じ問題を抱える人が必ずいるのでネット上で解決策がすぐ見つかります。
実際、この1年半で重大なトラブルはほぼゼロでした。
これが、Macにして最も良かった点です。
② ハードウェアとしての完成度が圧倒的に高い
僕はMacBook Airを使用していますが、本当に素晴らしいです。
- とにかく薄い
- カバンに入れてもかさばらない
- ボディの剛性感が高く、質感も美しい
- モニターが高コントラストで画像編集も快適
- キーボードの打鍵感も最高
- iPhoneとのAirDropやメモ連携が神レベル
仕事で長時間触るデバイスだからこそ、「触っていて気持ちいい」「ストレスが溜まらない」は非常に大きなメリットです。
③ “所有欲”が満たされ、仕事のモチベーションが上がる
Macはとにかくカッコいいです。
- デザイン
- 薄さ
- 質感
すべてが美しく、持っていてテンションが上がります。
以前使っていた富士通のノートPCも良いPCでしたが、「所有欲を満たす」という点ではMacが圧勝でした。
カッコいいデバイスは自然と触りたくなり、結果的に仕事がはかどるという副次的効果もありました。
④ 意外とMicrosoftアプリのトラブルがなかった
心配していたのが、
- Macで作ったPowerPointが学会PC(Windows)で問題なく動くのか
- 同僚とのデータやりとりで不具合が出ないか
という点。
しかし実際は、この1年半で トラブルゼロ。
レイアウト崩れもなく、学会発表も問題なくできました。
これは非常に大きな安心材料でした。
⑤ 学会発表はWindowsで最終チェックが必要だが、その手間は最小限
多くの学会では
「Macで発表する人はMac本体を持ち込んでください」
と案内されますが、僕は今のところ すべて学会側のWindowsで発表しています。
ただし、発表前には必ず 自宅のWindows PCで最終確認 を行っています。
- アニメーションが正常に動くか
- フォントが置き換わっていないか
- レイアウトずれがないか
これらをチェックしてから当日持ち込むようにしています。
実際、この1年半で問題が出たことは一度もありません。
ただ、事前にWindowsでチェックするというひと手間が必要という意味で、メリット寄りの“注意点”として挙げました。
Macにして感じたデメリット
① 職場・病院の資料がMacを想定していない場合がある
特に古い資料やマニュアルは、Windows前提で書かれていることが多く、
- Macの操作方法が書かれていない
- Excelマクロがうまく動かない
- 印刷レイアウトが崩れる
といったことが稀にあります。
とはいえ、実務に支障が出るほどではなく、些細な不便というレベルです。
② キーボード配列の違いで、入力切り替えをミスる
電子カルテはほぼ100%Windows。
院内ではWindows、持ち帰り作業はMac、という使い方になるため、特に
- 日本語/英語切り替え位置の違い
にはよく引っかかります。
- Mac:スペースキー両横(英数・かな)
- Windows:左上(半角/全角)
カルテを書いていた流れでMacに戻ると、変換ミスを連発することがあり、地味にストレスです。
③ 上司・同僚にちょっと“いじられる”ことがある
完全に個人的な話ですが、
上司に「へぇ、Mac使ってるんだ(意識高い?)」みたいな目をされた気がします。
どうでもいいことですが、正直ちょっとムッとしました。笑
④ 無料配布系の統計ソフトでMac版の解説が少ないことがある
僕は普段 JMP を使っていますが、JMPではできない解析があり、一度 R(アール) をインストールしようとしたことがあります。
本来RはMacでも普通に使えるはずなのですが、
Mac版のインストール解説が少なく、何度試してもうまくいかず断念しました。
有料ソフト(JMPなど)はMacでも問題なく動作しますが、無料配布の統計ソフトはMac向け情報が少ないことがあるので、ここは注意点です。
まとめ:1年半Macで仕事した僕の結論
医者の仕事用PCとしてMacを使い始めて1年半が経ちました。
結論としては、
僕個人としては「Macにして本当によかった」と心から思っています。
- Windows時代によく起きていたトラブルが激減
- アプリの不具合も再起動でほぼ解決
- 所有欲が満たされ、作業のモチベーションが上がる
- iPhoneとの連携が最高
- ハードウェアの完成度が高い
こうしたメリットはとても大きく、次回買い替え時も間違いなくMacにする予定です。
ただし、これはあくまで 僕個人のバイアスが強いことも事実です。
- Windowsに慣れている人
- 特段Macに魅力を感じない人
- 病院のシステムとの互換性を最優先したい人
こうした方には、やはりWindowsの方が向いています。
とはいえ、この記事を読んでいる時点で、少しMacに興味を持っているのではないでしょうか。
もし「Mac気になるな…」という方がいて、
今回の僕のレビューがその判断材料になれば嬉しいです。


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