【お金の基本】生活防衛資金についてと用意するとどんどんお金がたまる理由

医師のお金の話

勤務医の皆さんの中に、
「収入はそれなりにあるはずなのに、なぜか全然お金が貯まらない……」
と感じている方はいませんか?

実は、ちょっと前までの僕自身が、まさにその状態でした。

通帳の貯金残高を見ても、車が買える・・・どころかトミカすら買えないんじゃないかと思うくらいしか残っていませんでした(涙)

周囲から見れば、勤務医は比較的安定した収入がある職業です。
そのため、

「なんとかなるだろう」
「とりあえず今は困っていないし」

と、ついお金の管理が後回しになりがちです。

そして、そういった勤務医の方にとても多いのが、
生活防衛資金をまったく、あるいはほとんど貯めていないというケースです。

そもそも、

生活防衛資金という言葉自体をよく知らない
という方も、意外と多いのではないでしょうか。

「防衛」という言葉が入っているため、

お金を増やす話とは関係なさそう
守りの話で、地味そう

そんなイメージを持つかもしれません。

ですが実は、
生活防衛資金をきちんと用意することこそが、結果的にお金を貯めやすくする最大の近道になります。

イメージとしては、

最初に“守り”を固めるからこそ、安心して“攻め”に回れる

という感じです。

この記事では、

勤務医に特化した「生活防衛資金」の考え方と作り方について、
お金の知識がほとんどない方でも理解できるように、初心者向けにわかりやすく解説していきます。

「生活防衛資金」という言葉を初めて聞いた方でも大丈夫です。

僕自身、
勤務医としてフルタイムで働きながら、まったくお金が貯まらない時期を経験し、そこから本気でお金の勉強を始めました。

その実体験をもとに、

勤務医だからこそ知っておいてほしいお金の考え方を、できるだけ噛み砕いてお伝えしていきます。

このブログでは、他にも
勤務医向けのお金・資産形成・家計管理に関する記事を多数書いていますので、
ぜひあわせて読んでみてください。

生活防衛資金とは

生活防衛資金とは、この名前からなかなか想像できないと思いますが
生活を防衛するためのお金です(そのまま)

病気やケガ、急な出費、収入が一時的に減ったときなどに、生活そのものを防衛するための資金になります。

ここでとても大事なポイントがあります。
それは、

・生活費と分ける
・貯金と分ける
・投資に回さない

この3つを必ず守ることです。

(重要点1)生活費と分ける

まず、生活費と分けることが重要です。

生活防衛資金は、普段の生活費とは完全に切り離して管理する必要があります。
生活費と同じ口座に入れてしまうと、気づかないうちに使ってしまったり、今月ちょっと使いすぎたからと補填してしまったりしがちだからです。

生活防衛資金は、使わないことが前提のお金です。
だからこそ、生活費とは別の場所に置いて、簡単に使えない状態にしておくことが、精神的な安心にも直結します。

僕自身も、生活防衛資金を生活費と分けて管理するようになってから、
お金に対する不安はかなり減りました。

(重要点2)貯金と分ける

次に、貯金とも分けることが大切です。

一般的に「貯金」というと、

・マイホーム購入
・車の購入
・子どもの教育費
・将来のライフイベント

など、何かしら目的があるお金であることがほとんどです。

一方で、生活防衛資金の目的はまったく違います。
目的はただ一つ、生活を止めないことです。

ここを通常の貯金と一緒にしてしまうと、
どこまでが生活防衛資金で、どこからが将来のための貯金なのかが分からなくなってしまいます。

いざという時に、本当に守るべきお金がいくらあるのか分からない状態になるのは、
勤務医にとって大きなリスクです。

(重要点3)投資と分ける

そして最も重要なのが、投資とは必ず分けることです。

インフレの時代なので、現金で持っているのはもったいないと感じる方も多いと思いますし、
余剰資金は投資に回した方がよいという考え方も間違いではありません。

ただし、生活防衛資金だけは、絶対に投資に回してはいけません。

理由はシンプルで、
株式や投資信託などの金融商品は価格変動が非常に大きいからです。

もし生活防衛資金が本当に必要になったタイミングで相場が暴落していたら、
本来100万円あったはずのお金が、評価額で50万円になっている可能性もあります。

そうなると、生活を守るためのお金が足りなくなってしまい、
安心して生活することができません。

生活防衛資金は、
増やすためのお金ではなく、守るためのお金だからです。

ですので、生活防衛資金は現金で、安全な形で、確実に確保しておくことが何より重要になります。

生活防衛資金を用意するメリット

ここからは、
なぜ勤務医が生活防衛費を用意しなければならないのか
そして実際に用意することで得られるメリットについて解説していきます。

(メリット1) 精神安定剤になる

生活防衛費がない状態で生活していると、
自分では強く意識していなくても、常にお金に対する漠然とした不安を抱えながら過ごしていることが多いと思います。

もし今、生活防衛費がまったくないとしたら、

  • 自分に何かあったら生活できるのだろうか
  • 急に働けなくなったらどうしよう
  • 最悪、破産してしまわないだろうか

こんな不安が、ふと頭をよぎったことはありませんか。

生活防衛費があるだけで、
何かあったとしても、一定期間は生活できるお金が確保されている状態になります。

この最悪でも、すぐには困らない
という感覚は、想像以上に大きな安心につながります。

例えば、少しだけ贅沢をしてレストランに行ったとき。

生活防衛費がないと、

  • こんなに使ってしまって大丈夫かな
  • 今月、ちょっと使いすぎじゃないかな

と、どこかで不安になってしまい、せっかくの食事も心から楽しめなくなることがあります。

一方で、生活防衛費がきちんと確保されていれば、
多少お金を使ったとしても、

生活を守るお金は、すでに別で確保できているという安心感があります。

その結果、必要以上にお金のことで神経質にならず、
日常生活そのものの満足度が確実に上がっていきます。

(メリット2) お金が貯まりやすくなる

これは、僕が考える
生活防衛費を用意する最大のメリットです。

なぜ、生活防衛費を確保するとお金が貯まりやすくなるのか。

結論はとてもシンプルで、
余計な保険に入らなくて済むようになるからです。

代表的なのが、次の2つです。

  • 医療保険
  • 自動車の車両保険

まず、医療保険についてです。

生活防衛費がないと、「もし病気になって医療費が払えなくなったらどうしよう」
という不安から、医療保険に入らざるを得なくなります。

一方で、生活防衛費をしっかり確保していれば、
万が一病気になったときに使えるお金を、すでに自分で持っている状態になります。

つまり、

保険で備える代わりに、自分のお金で備えられる

ということです。

その結果、
毎月の保険料を払い続ける必要がなくなります。

医療保険を解約するのは不安に感じる方も多いと思いますが、日本では、

  • 公的医療保険制度があり、窓口負担は原則3割
  • 高額療養費制度も使える

ため、月に何十万円、何百万円といった医療費を自己負担するケースは、現実的にはほとんどありません。

次に、車の車両保険です。

車が生活に欠かせない勤務医の方も多いと思います。

もし、

  • 事故で車が大きく壊れてしまった
  • 廃車になってしまった

場合、車両保険に入っていなければ、
修理費や買い替え費用を自分で用意しなければなりません。

ただし、生活防衛費を確保していれば、

万が一の修理費や買い替え費用も、生活防衛費から一時的に対応できます。

車両保険は、長期で見れば、

支払う保険料の総額のほうが、実際に事故で支払う修理費より高くなるケースがほとんど です。

生活防衛費をきちんと用意したうえで、
車両保険を外すという選択は、十分に合理的だと僕は考えています。

このように、生活防衛費を確保することで、

  • 医療保険
  • 車両保険

といった固定費を見直すことができ、
毎月の支出を減らすことができます。

その結果として、

生活防衛費を用意するほど、むしろお金は貯まりやすくなる

のです。

(メリット3) 万が一仕事を辞めることになっても、納得するまで就職活動できる

もし生活防衛費がない状態で、
急に仕事を辞めることになったらどうなるでしょうか。

例えば、

  • 人間関係がどうしても合わずに退職せざるを得なくなった場合
  • 契約の打ち切りなどで、突然職を失ってしまった場合

です。

生活防衛費がなければ、

まず生活費を確保しなければならない」ため、とにかく早く次の職場を決める必要があります。

その結果、

  • 本当は希望していない勤務形態でも
  • 条件があまり良くなくても

妥協して就職先を選ばざるを得なくなってしまいます。

一方で、生活防衛費がある場合は違います。

自分が本当に納得できる条件の職場が見つかるまで、就職活動を続ける時間的な余裕が生まれます。

勤務医にとって、

  • 職場環境
  • 人間関係

は、収入以上に、日々のストレスや人生の満足度に直結します。

さらに、実際に今すぐ辞める予定がなくても、
生活防衛費があるだけで、

何かあれば、仕事を辞めて転職活動をするという選択肢が自分にはある

という心理的な余裕が生まれます。

この余裕こそが、
勤務医として長く安定して働き続けるための、大きな土台になると、僕は感じています。

生活防衛費はいくら必要か

生活防衛費について調べると、よく見かけるのが、

会社員の場合は、生活費の6か月分を確保しましょうという考え方です。

いわゆる一般的なサラリーマン向けの目安ですね。

ただ、このブログは勤務医に特化したお金の話をしているブログです。

そこで僕は、かなりシンプルに結論を出しています。

勤務医の生活防衛費は、ズバリ300万円でいいと考えています。

細かく「生活費がいくらだから何か月分で…」と計算するよりも、
勤務医向けの目安としては、

金額で決めてしまった方が、圧倒的に分かりやすく、行動にもつながりやすい からです。

勤務医であれば、
家族構成や住んでいる地域に多少の差はあっても、

  • 家賃や住宅ローン
  • 食費
  • 車の維持費
  • 子ども関連の支出

など、生活レベルはそこまで極端に違わないケースがほとんどだと思います。

その前提で、僕は「生活防衛費は300万円を目標にする
という考え方をおすすめしています。

なぜ300万円なのか

理由は、とてもシンプルです。

まず1つ目。

300万円あれば、普通に半年程度は不自由なく生活できる

という点です。

勤務医の場合、

  • 月の生活費が40〜50万円前後

という方も多いと思います。

その場合でも、

300万円あれば、おおよそ6か月分の生活費をカバーできます。

急に収入が止まったとしても、

  • 焦って転職先を決める必要はありませんし
  • 生活水準を極端に落とす必要もありません

この「半年間は落ち着いて動ける」という時間の余裕が、
生活防衛費の本質だと僕は思っています。

そして2つ目の理由が、

万が一、車が廃車になっても対応できる

という点です。

地方勤務や郊外勤務の勤務医にとって、
車はほぼ生活インフラです。

もし事故などで、

  • 車が使えなくなってしまった
  • 廃車になってしまった

という状況になっても、

300万円あれば、とりあえず動く中古車を買うことは十分に可能です。

つまり、

  • 生活費
  • 住居
  • 移動手段

という、生活に直結するリスクを、
まとめてカバーできる金額が300万円だと考えています。

整理すると、僕が勤務医に300万円をすすめる理由は、

  • 半年程度の生活費をカバーできる
  • 万が一の大きな出費(車の買い替えなど)にも対応できる

この2点です。

生活防衛費は、ギリギリを攻めるお金ではありません。

少し余裕をもって、

何が起きても、とりあえず生活は守れる状態をつくるためのお金です。

その意味で、勤務医にとっての現実的で分かりやすい目標は、

まずは300万円を確保することだと、僕は考えています。

生活防衛資金はどこに置いておくべきか

結論から言います。

生活防衛資金は、普段の生活費とは完全に分けて、生活防衛資金専用の銀行口座に置いておくのがベストです。

すでに銀行口座をたくさん持っていて、
これ以上口座を増やしたくないという方もいると思います。

その場合は、
住信SBIネット銀行の「目的別口座」のように、
同じ口座の中でお金を目的ごとに分けて管理できるネットバンクを使うのも、とても良い方法です。

「生活防衛資金用」という箱を、
物理的にきちんと分けて作ってしまうイメージですね。

ここからは、
なぜ生活防衛資金は、専用の銀行口座で管理したほうが良いのかを、解説していきます。

必要なときに、すぐ引き出せるから

最初の方でも触れましたが、

  • 現金で置いておくとインフレで価値が下がるのが心配
  • せっかくなら債券や金で持っておいた方がいいのでは

と考える方もいると思います。

気持ちはとてもよく分かります。

ただ、生活防衛資金は、
増やすことが目的のお金ではありません。

生活防衛資金を、

  • 債券
  • 投資商品

で持ってしまうと、

  • 市場の価格変動によって価値が下がるリスクがあります
  • 本当に必要なタイミングで、十分な金額を確保できない可能性もあります

さらに大きな問題が、

すぐに使えない可能性がある

という点です。

債券や金で保有している場合、
現金にするには売却手続きが必要になります。

本当に困っているときに、

  • 売却のタイミングを考える
  • 受け取りまで数日かかる

という状況は、生活防衛資金としては致命的です。

だからこそ、生活防衛資金は、いつでも、すぐに引き出せる現金として銀行に置いておく

これが最適だと僕は考えています。

盗難や火事で失うリスクを避けられるから

すぐに使えるようにするなら、
自宅の金庫などで現金を保管すればいいのでは、と思う方もいるかもしれません。

ただ、自宅で現金を保管する場合には、

  • 盗難のリスク
  • 火事などで消失するリスク

がどうしても残ります。
確率は高くないと思われるかもしれませんが、ゼロではありません。

また、意外と見落とされがちなのが、

家にある現金は、勝手に使われてしまうリスクもある という点です。

悪意がなくても、

  • 家族が一時的に使ってしまう
  • いつの間にか減っている

というケースも、現実には起こり得ます。

大切な生活防衛資金を守るためには、
こうしたリスクをできるだけ排除することが重要です。

その意味でも、
生活防衛資金は、銀行の専用口座に預けておくのが最も安全 だと僕は思っています。

生活費と明確に区別するため

「この口座の中で、ここからここまでが生活防衛資金」

と自分の頭の中で分けて管理している方もいると思います。

ただ、正直に言うと、

この管理方法は、かなり高確率で崩れます。

最初はしっかり区別しているつもりでも、

  • 少し足りないから一時的に使ってしまう
  • 来月戻せばいいか、と思ってそのままになる

こうして、生活費と生活防衛資金の境界は、
少しずつ曖昧になっていきます。

生活防衛資金は、

守れているかどうかが一目で分かる状態

にしておくことがとても大切です。

そのためにも、

生活防衛資金専用の口座を用意する

これが、もっともシンプルで、もっとも確実な方法です。

自分はいくらの生活防衛資金を確保できているのか。

それが口座残高を見ただけで分かる状態を作ることで、
初めて本当の意味で安心できるようになります。

まとめ

今回は、勤務医向けに
生活防衛資金の考え方と使い方について解説してきました。

正直に言うと、生活防衛資金の話は、

  • 地味ですし
  • 派手にお金が増える話でもありません

なので、
正直つまらない。退屈だな。

と感じた方もいるかもしれません。

ただ、僕は本気で、
しっかり守れる人だけが、安心して攻めに回れる
と思っています。

生活防衛資金をきちんと確保していると、

  • 何かあっても生活は守れる
  • お金を使うたびに不安にならなくて済む

という状態を作ることができます。

この安心感があるからこそ、

  • 投資にも前向きに取り組めますし
  • 日々の生活の中で、お金を使うこと自体も楽しめるようになります

つまり、
お金を増やすという意味でも、人生を楽しむという意味でも、生活防衛資金は土台そのもの
だと僕は感じています。

もし今まで、

  • 生活防衛資金を意識して貯めたことがなかった方
  • なんとなく貯金はしているけれど、区別していなかった方

は、ぜひ一度、
生活防衛資金を「別枠」で作るということから始めてみてください。

それだけで、
お金に対する見え方は確実に変わります。

このブログでは、他にも

  • 勤務医に特化したお金の話
  • 家計管理や資産形成の考え方
  • 日々の生活を少し楽に、少し豊かにする工夫

について発信しています。

よければ、ほかの記事もあわせて読んでみてください。

少しでも、
あなたの家計と働き方のヒントになれば嬉しいです。

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