医師のような高年収の者にとってクレジットカードで貯まるポイントは馬鹿になりません。
なので、何も考えなくても自然にポイントがじゃんじゃん貯まるクレジットカード選びは、医師の資産形成の上でとても重要です。
その中でマリオットボンヴォイ・アメックス・プレミアムカードというクレジットカードがあります。
これは日常の買い物でポイントが貯まりやすく溜まったポイントがホテル宿泊や航空券に高効率で換えられるため医師や経営者などにとても人気でした。
以前このブログでも紹介しています↓
しかし、そんなマリオットボンヴォイ・アメックス・プレミアムカードが大改悪を発表しました。
この記事では、改悪の詳細をわかりやすく整理し、あなたが「継続すべきか、解約すべきか」「代替カードは何があるか」を明確にお伝えします。
短時間で重要ポイントを押さえ、医師として賢く判断できる情報をまとめました。
マリオットボンヴォイ・アメックス・プレミアムカードとは〜なぜ旅行好きに人気だったのか〜

マリオットボンヴォイ・アメックス・プレミアムカード(旧SPGアメックス)は、「MBA」などと略され改悪前まで旅行好きの間で非常に人気がありました。その理由は以下の通りです。
- ポイントが貯まりやすい
- 日常の買い物で3%還元、マリオット系列ホテルで6%還元。
- 普段の決済だけでザクザクポイントが貯まり、旅行資金に直結。
- ポイントの利用価値が高い
- マリオット系列ホテルの宿泊費に使えるだけでなく、ANAやJALを含む約40社の航空会社のマイルに交換可能。
- 高レートの交換(100円=1.25マイル)が可能で、航空系提携カードよりもお得。
- 無料宿泊特典が魅力的
- 年間150万円以上のカード利用で、1泊最大5万ポイント相当の無料宿泊特典を獲得。
- 年会費4万9500円を支払っても、高級ホテルに宿泊でき、実質年会費無料と感じる人も多かった。
- プラチナエリート資格の付与
- 年間400万円以上の利用で自動付与。
- 特典:無料朝食、クラブラウンジアクセス、部屋のアップグレード、レイトチェックアウト(午後4時まで)。
- ホテル滞在が格段に快適になるVIP待遇。
- 幅広い層への浸透
- 旅行マニアだけでなく、富裕層から若い医師まで幅広く浸透。
- 街中でもよく見かける、一般に認知度の高いカードでした。
2025年の改悪の内容
2025年11月以降の年会費請求から、大規模な改定が行われます。
多くの特典が条件厳格化され、年会費も大幅アップです。
年会費の大幅値上げ
種別 | 改定前 | 改定後 | 増加額 |
---|---|---|---|
プレミアムカード | 49,500円 | 82,500円 | 33,000円(約66%増) |
家族カード(2枚目以降) | 24,750円 | 41,250円 | 16,500円 |
- 適用時期:2025年11月以降に請求される年会費から
無料宿泊特典の条件厳格化
- 年間利用額:150万円 → 400万円に引き上げ
- 1泊あたり最大ポイント:5万 → 7万5,000ポイント
- 移行特別期間(2025/10/27〜2026/10/26):年間150万円利用で最大7万5,000ポイント獲得可能。ただし年会費は82,500円
プラチナエリート資格の条件厳格化
- 年間利用額:400万円 → 500万円以上
- 適用開始:2026年1月1日〜
- 2025年内は従来どおり400万円以上で獲得可能
ポイント還元率の変更・対象外化
- 公共料金:1.5% → 0.5%
- 高速道路・ガソリン:3% → 0.5%に統一
- 事業用決済:3% → 0%(対象外)
- 結果、無料宿泊・プラチナ資格を獲得するための実質決済額は600〜700万円以上に
その他の変更(改良点)
改良点も若干あるものの焼け石に水です
- カードデザイン:メタルカード化、エンボスレスでスタイリッシュに
- ダイニング特典:ポケットコンシェルジュ利用で20%キャッシュバック(半年最大5,000円、年間最大1万円)
改悪の理由
- ターゲット層の変更:一般利用層 → 年間500万円以上の富裕層
- オーバーツーリズムの影響:ホテル混雑・無料宿泊客マナー問題・通常決済客の不満
どうすればいいか
多くの利用者が解約を検討中。「最悪だ」「がっかりした」との声が多数です。
カード保有者が取れる選択肢は以下の通りです。
解約を検討する場合
- 年会費更新タイミングに注意:2025年11月以降の更新前に解約
- 移行特別期間の活用:年間150万円利用で7万5,000ポイント獲得後解約も可
- ポイントの扱い:カード解約後もマリオットアカウントで保有可能(2年間延長で実質無期限)
継続を検討する場合
- 年間500万円以上の決済が可能な人
- マリオット系列ホテルを頻繁に利用する人
- マイル交換レート維持(1.25マイル/100円)を重視する人
- 利用者減少によるアップグレードやラウンジ利用のメリットを感じる人
継続しない方が良い人
- 年間利用額400万円未満
- マリオットホテル利用が少ない
- 公共料金・事業用決済メイン
- ターゲット層(富裕層)に合わない場合
おすすめの変更カード
マリオットボンヴォイ・アメックス・プレミアムカードのおすすめの代替カードは以下の通りです。
カード | 年会費 | 特典・メリット |
---|---|---|
ヒルトン・オナーズ・アメックス・プレミアム | 66,000円 | 年間200万円利用でダイヤモンドステータス獲得、ヒルトン利用者向き |
アメックス・ゴールドプリファード | 33,000円前後 | 汎用性高くポイント還元も堅実 |
アメックス・プラチナ | 165,000円 | マリオット・ヒルトンゴールド付帯、プライオリティ・パス、無料手荷物宅配、コンシェルジュ、メタルカード、旅行保険、ホテル修行不要 |
ここにあげたクレジットカードは非日常ポイント狙いの場合です。日常ポイント目的の場合は、楽天カードや三井住友カード(NL)など堅実なカードがおすすめ
非日常ポイントや日常ポイントについては以下の記事で解説しています
アメックス・プラチナカードは僕からの紹介でポイントをもらえるキャンペーンをやっているので、ご希望の方は問い合わせフォームから教えてください。
まとめ
2025年11月以降、マリオットボンヴォイ・アメックス・プレミアムカードは大幅改悪されます。
- 年会費:49,500円 → 82,500円
- 無料宿泊特典:150万円利用 → 400万円利用に
- プラチナ資格:400万円利用
マリオットに熱い想いを持っている先生以外、ほとんどの先生は解約でいいと思います。
少しでも参考になれば幸いです。
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